以前私の作った 小さな丸メガネのブログ があったのを 見てくださって また 小さいメガネの依頼があった。
29mmという極めて小さいレンズのメガネである。
顔の大きさに合わせ 瞳孔距離にあわせると とんでもないほどの形になってしまう。
ご依頼の方にしてみれば できるだけ小さいレンズがいいとの事。 こんなメールをいただいた。
人の瞳は丸なのですから、メガネは丸が合理的です。
私は空を見ることが多いので、上も下も見える必要があり、円は合理的です。
最小限の丸だと、レンズの重さも最軽量で済みます。重いと肩が疲れます。
とのことだった。
メールを見ると 何か理屈っぽいというか 理論的というか 緊張してしまうような文面だった。
このメールを何度も頭の中で思い出し どうしたらいいか数日考えていた。
掛けていても頭部に圧迫感のないもので 小さいメガネながら 掛けやすくするにはどうしたらいいか?
ということでバネ丁番を使うことにした。

これは ドイツのobe社のもので 丈夫でバネの効きもいい。それで メガネの横の張り出し(鎧部分)を長くして 顔幅に合わせる。

鼻幅も 普通なら20mm程度 一山なら 25mmぐらいだが 今回は レンズ径が小さいので 思い切って36mmにしてみた。これで 瞳孔距離64mmが確保される。
それで組み立ててみたものを ご依頼の方に送って 掛けていただいたら これでよいとの事で メッキなどをして 仕上げることになった。

できてみると まあ なかなかこんなメガネに会うことはないだろうと思うような メガネになった。
私自身 作ってみるまで こんな格好で 機能的にも使いやすいメガネになるとは 思わなかった。
まあ こんなメガネを どうやってお使いになるのか わからないが 納品したら こんなメールが届いた。
かけてみて、
すごくいいです!
これは、ハマりました。
これ、大好きです。
一発で、気に入りました。
このメールを頂いて 心の緊張がフワーッと取れて急にうれしくなってしまった。
初めての経験でつくる おかしなメガネだったが 使うための機能性 それからできる形は機能美とでも言うか それなりに美しいと あらためて思う。
また ご依頼の方から頂くアイデアは とても新鮮で こんな形があったんだと 出会いの面白さを感じた。
あ、これで、空を飛んでみます! これも、大きな目的の一つです。
空で上も見るから、、、丸メガネがいい

ご依頼の方が作られたという 立体地図で手前の赤と青のメガネで見ると 立体的に地図が見える。




























by 辻岡 正美 (職人M)
退院して 2ヶ月検診